1年1組学級親子レクの開催

2015年03月10日 01:46

 PTAが任意入会となり、これまでのように学級役員を決めないという状況で、学校が行った保護者アンケートに、「クラスの保護者との交流がないのが残念」という意見がありました。そう思っている保護者の方が多いとの声も聞いています。

 保護者間の交流がないのは学級役員がいないせいでしょうか?今後もPTAとして学級役員は決めない方針ですが、このままクラスの保護者間の交流がない状況が続くのでしょうか?

 2月27日金曜日の授業参観の日に、1年1組のジャバテ美奈さんが学級担任や他の保護者の方の協力を得て、学級親子レクを企画し開催しました。

ジャバテさんからリポートが届きましたので掲載します。交流がないと嘆いている保護者の方々や学級に関わりたいけど、どうしていいのかわからない保護者の方々のヒントになると思います。

 

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【2015年2月27日 1年1組 親子レク リポート】

全くPTAで主導的な立場になる事が未経験な1保護者である私が、ひょんな思いつきで企画・実施した親子レクのリポートを報告させて頂きます。

 

《開催の目的》

 まずは入学後、子どもが入学した学校は、PTAの形が大きく変わったと聞かされました。前年度までの「自動入会」形式から「任意入会」へと改め、これまでのような活動ありきのPTAではなく、『保護者と教師が意見交換し、学びの場とするPTAに変わった』というのです。

<新しい試みというものは、常に形を形成するまでに時間がかかるもの。>

 それを理解しつつ新体制の中、『学校・学級を良くし、自分の子どもに繋げてていくには何が出来る?何をしても良い?』は、個人的に自分の中で明確にならぬまま、新年が明けました。そんな冬休みの最中。宿題内容を確認したい同クラスの保護者から、私に電話がありました。

 『冬休みの課題を確認したくて連絡したの。…でも連絡先がわからなかったから、何年も前に配布された長女の時の連絡網を引っ張り出して、やっと電話番号わかったわ!今はPTAがなくて、連絡網もないからね。』

 その後、直接お会いして情報をお渡しする事は出来たものの、私もこの方同様、クラスの保護者間での希薄性はふつふつと感じていましたので、この声は大きく心に響きました。そこで、既にあと3ヶ月しか残されていない今年度ですが、『1年生は終わるとしても、ほぼ全員がこの学校で進級し、6年生までは共にする。子ども達の環境作りにも、同じクラスで過ごした保護者同士、面識があった方が、今後も安心出来るのではないか?2年生に進級する前に、この学級で出来る事はないか?』と考えました。

 そもそも1月に思いついているのですから、企画側のみならず、学校・保護者のスケジュールとしても無謀な計画です。 しかしながら、PTA会長、学級担任、そして担任経由で校長先生にも相談させて頂き、試行錯誤の末、なんとかGOサインが出たので、背中を押された気持ちで今回学級での親子レクを開催する事が出来ました。深く感謝致します。

 

《親子レク概要》

45分と言う限られた時間の中、下記プログラムを実施しました。

 

『今、親子で一緒に熱中していること』の一文を含めた【ひと言自己紹介】

 (親子で共通の興味を家庭で再確認の時間を設ける事と、自己紹介内容を取っ掛かりとした面識作りを目的)

●【大だるまさんがころんだ大会!】

 (長く広がる1組から4組までの教室側面にある廊下を利用しての遊び。

  親子でバラバラ行動はOKだが、どちらが捕まっても一緒に鬼になるルールに変更。

  現代で忘れ去られかけた古き良き遊びの復興と共に、遊びの中名前を呼ぶ事で、相互の名前認知も目的とした。)

 担任の先生に向けた【1年間の感謝式】

 (先生に内緒で集めた『子ども達が感じる担任の先生の絵』の綴りを、感謝の言葉と共に子ども達から贈呈)
 
 

《開催しての感想》

企画した事で、先生方・保護者の方々と今まで以上にコミュニケーションもとれ、貴重な経験となりました!

思いのほか、沢山の保護者に参加して頂く事が出来、とても嬉しく思いました。

『お手伝い可能』と返信くださった保護者の方々とのミーティングを設けることで、私一人の企画内容を多角的にご意見・提案頂けたお陰で、より良い内容に変更できたことが大変有難かった。

沢山の方から『学級レクでクラスの親子さんが繋がった。』『同じクラスの親子共々楽しい時間が過ごせた。』とご報告頂けた事は何よりも嬉しく、今後の活動エネルギー源にもなりました。

今回、私がたまたま親子レク発案者となりましたが、『子どもの為に、良い学校環境を整えたい。』『その為であれば出来る限り参加・協力したい。』という保護者の方々による意思がひしひしと伝わってきました。新PTA体制にて、この協力的な保護者と共にどう歩んで行けるのか、それが今後の課題なのかと感じました。

反対に、『もっと早く周知してくれればお休みがとれたのに。。。』という受身な感想もありました。

 

  不慣れな段取りで大変申し訳なく思う反面、私の立ち位置が『役員』ではなく、同じ『いち保護者』である事を認識されていない事も感じました。これに関しては、その方が悪い訳ではなく、上記同様、『保護者・先生共に、新PTA体制の中での保護者・先生の立ち位置再確認』が必要と感じました。

 

<まとめ>

 今回私はPTAに入会しているから…の観点ではなく、1年生のいち保護者として、『1年生が終わる前に何らかの形で交流が持てれば…』 という気持ちだけで今回活動させて頂きました。正直なところ、現PTAの体制で、もし『受動的な姿勢』であれば何も動きません。

 その一方、『こんな事をしたら、親・子・先生、そして学校に良くなるのではないか?』という気持ちで個々が自由な発想を持って活動する事が、自分のお子さんへ直に反映される可能性もある』と感じました。

 新PTA体制の利点が理解されないまま、『PTAはなくなった?』『PTAがないから…』という意見もまだまだ多く聞かれますが、私が認識しているPTAの目的は、保護者・先生・児童が良い連携を取れる事。 (Parents, Teacher, Association = PTA)

 毎年の『辛い役員決め』、『役員になった際の責任と重圧』、そんなものから開放された新PTA体制です。 いやいややる役員でなく、企画・お手伝いなど内容問わず自分の得意な分野を、出来る時間の範囲内で、それぞれ学校と子ども達に関われたら素敵な環境になると思いました。

 

 力不足ではありますが、今回の企画について活動した履歴と感想は以上です。楽しい時間でした!ご協力くださいました皆様、ありがとうございました。

 

【参考資料】

①アンケート

②日程決定のご案内

③詳細決定の連絡

④先生へのお礼企画

⑤連絡先交換のご要望について

⑥親子レクリポート(PDF版)